マンションの管理について、他の会社に委託する場合もあるでしょう。しかし、委託先のマンション管理会社の対応が悪い時にはどう対応していいかわからなくなってしまうかもしれません。そこでこちらの記事では、管理会社の対応がわい時の相談先や注意点についてご紹介しています。
一般社団法人マンション管理業協会が発表している資料によると、同協会にはマンション管理会社への苦情などの問い合わせが毎年多く寄せられています。
全体の相談件数については、平成2年に新型コロナウイルスなど感染症に関わる相談で大幅増になったものの、その後2年連続で減少している傾向があり、令和4年度においては6,488件の相談がありました。そのうち、管理会社からの相談が63.3%といったように半数以上を占めますが、管理組合の役員や居住者からの相談が33.0%となっています。
さらに、具体的な相談項目については、最も多い内容が「管理規約・細則」で全体の31.0%を占めますが、中には「管理会社の対応問題」についての相談も寄せられており、全体の6.0%を占めています。この点から、マンション管理会社に対する相談や苦情も寄せられていることがわかります。
「隣人トラブル」は、管理会社とのトラブルにも発展しやすい内容といえます。ちなみに「管理会社が管理する範囲は共有部分」という点が原則としてあります。そのため隣人トラブルによって共有部分に対して悪影響を及ぼしていたり、受忍限度を超えているケースを除いては関与しない、としている管理会社も多いのです。
以上の点から、もし専有部分ににおいて管理会社が対応を行ってくれない場合には、管理組合への相談をした上で何らかの対策を行うことが必要となってきます。
マンションの共有部分であるエントランスやエレベーター、廊下の管理は管理会社が行っています。そのため、清掃がしっかりと行われておらずいつも散らかった印象を受けたり、共有部分の照明が切れているのにいつまでも取り替えられないなど、しっかりと管理が行われていない場合には不満を感じるケースが多くなるでしょう。
何より毎月管理費用を支払っている以上、管理が十分に行われていないとなると不満を感じるのは当然といえます。この場合には、まず管理組合から管理会社に対し、迅速に対応すること、また日常業務の改善を行うように要求をすることになります。しかしそれでも対応が行われない、改善が見られない場合には然るべき機関への相談を視野に入れる必要が出てくるでしょう。
マンションの入居者の中で、管理費や修繕積立金を滞納しているケースが発生する場合があります。このようなお金の徴収に関しては管理会社に委託している管理組合も多く、管理会社は滞納が発生した場合には督促や回収を行う必要があります。
しかし、中にはこのような徴収に関する業務を行わない管理会社も出てきます。その場合、管理組合は当然不満を持ちますので、トラブルに発展するケースがあるでしょう。しかも滞納状態が続いてしまうとマンションの修繕費用が足りなくなってしまう可能性も。その場合には必要な修繕が行えなくなるため、早急に滞納状態を解消する必要があります。
管理会社に対応を依頼しても何も状況が変わらない場合には、然るべき機関への相談を行うことになります。
まず相談先のひとつとして「マンション管理業協会」が挙げられます。こちらは管理業務・管理技術の適正化推進を目的としている点が特徴で、同協会に登録している管理会社や管理組合の間で発生したトラブルを相談できる窓口も用意されています。
相談を行い、「苦情解決制度」により解決する必要があると判断されると、問題解決に向けてアドバイスや調査を行ってくれます。ただし、相談可能なのは同協会の本部のみとなっているため注意が必要です。
マンション管理の適正化を図ることを目指して設立されたのが「マンション管理センター」と呼ばれる機関です。マンション管理に関わる事柄の相談窓口が設置されており、個別トラブルについても相談可能です。
同センターでは、マンション標準管理規約やマンションに関する法令に基づいてアドバイスを行ってくれるため、発生したトラブル内容に違法性がないかを確認できます。ただし、同センターはアドバイスは行ってくれますが仲裁までは対応していないため、最終的には自身で対応することが必要となる点には注意が必要です。
「マンション管理士」の資格を持っている専門家により開設されている事務所でも、マンション管理に関するトラブルの無料相談を受け付けていることが多いです。こちらの事務所に相談した場合には実用的なアドバイスを得られる可能性がある点がメリットですが、公的な団体ではありません。この点から、トラブル解決のための仕事を受注する前提で無料相談を受け付けているケースが多いといえます。
マンション管理士事務所に相談を行おうとする場合には、相談しようとしている管理士の経歴などを確認し、信頼できるところに相談することがおすすめです。
マンション管理に関係するトラブルが発生した場合に、裁判外紛争手続きを用いて早期の解決を目指す機関です。訴訟なしで解決を目指すため、簡単な手続きでトラブル解決が期待できる点が特徴。また、解決には費用が発生するものの、少額で済むケースが多い点もポイントといえるでしょう。こちらの機関で対応しているのは、騒音トラブルや近隣住民とのトラブルなど、非常に幅広い点が特徴となっています。
マンションの管理会社との間で発生しがちなトラブルや、トラブル発生時の相談先などについて解説してきました。さまざまなマンション管理会社がありますが、中には対応について満足できない会社もあるかもしれません。そのような時には相談できる機関がいくつかあります。こちらの記事を参考に、対応を検討してみてはいかがでしょうか。



選定基準:
一般社団法人 マンション管理業協会に属し、埼玉県に事業所・支店があるマンション管理会社の中から、担当者の担当棟数を10件以下に制限している3社を選出。
・ホームライフ管理…事務管理から建物の管理(大規模修繕工事の実行まで)をワンストップで対応している。
・三興管理……独立系マンション管理会社で、HP上でリーズナブルな価格について言及している。
・マリモコミュニティ……マンション内のコミュニティのサポートを行っている。
として選出しました。