管理費の値上げ

一般的にはあまり無いマンション管理費の値上げ。何が原因で値上げになるのか、知りたい方もいることでしょう。

ここでは、管理費の値上げの理由や値下げする方法などを解説していきます。

加えて、管理費とはどういったものかもご紹介。ご自分のマンションに当てはめて参考にしてみてください。

管理費の値上げの理由を把握する

管理費の値上げは通常、あまり無いことです。なぜ値上げになるのか理由をハッキリさせておきましょう。何か問題が起きている可能性があります。

そのため管理会社から管理費の値上げを打診された場合には、まず「なぜ値上げが必要なのか」「どんな問題が起きているのか」という値上げの根拠についてしっかりと説明してもらう必要があります。

この時、値上げをする金額の内訳について可能な限り明確に説明してもらいましょう。これは、値上げが妥当かどうかという点を把握したり、値下げ率や値下げの時期などを検討する場合に非常に大切な情報であるといえます。

電気料金の高騰

日本の電力供給の大部分が火力発電に依存しており、その燃料である石炭や天然ガスの価格は、ロシアによるウクライナ攻撃を背景にした国際情勢の影響で上昇を続けています。これにより、電気料金が値上げしています。

この状況は、共用施設の動力消費が多いマンションにおいて特に深刻な影響を及ぼしています。

たとえば、複数のエレベーター、数十台の機械式駐車場、共用部分のエアコンといった設備があるマンションでは、電気料金の値上げが運営コストの増加に直結しています。

人件費の高騰

人件費の高騰が原因で管理費の値上げを打診される、といったケースも考えられます。人件費というのは管理会社側でも削減するのが難しいため、結果として管理費の値上げにつながるということになります。

このように、人件費が高騰したことが原因となっている場合には、例えば管理人の勤務時間を減らす、勤務日数を減らすといったような対策をとり、管理会社側の負担軽減を図ることによって、管理費が据え置きできないかを交渉するといった方法が考えられます。

分譲マンションの管理費を値下げする方法

なぜ管理費が値上げになったかの理由が把握できたら、管理費の値下げを検討してみましょう。

管理会社の見直しを検討する

まずは値下げ交渉と同時にマンション管理会社の変更も考えてみましょう。昨今では、管理会社の見直しは珍しいことではありません。

業務内容などをくらべ、同程度の条件であっても、今より管理費を抑えることも可能でしょう。管理会社同士の価格競争が起きているためです。

それぞれ業務の範囲やコストが違うため、別の会社への変更が管理組合の運営効率を高めることがあります。選択する際には、多くの管理経験と信頼性の高い会社を選定することが重要です。

管理業務の費用対効果を見る

マンション管理業務の費用対効果を見ることも、値下げには重要な要素です。入居者にとって必要な部分にだけ費用をつかっているかどうかをチェックしましょう。

あまり使われていないオプションのサービスがあれば廃止したり、共用部の電力会社を変更することで光熱費を減らしたりといったアイデアがあります。

また、その管理会社の業務内容と費用が見合っているものかも確認してみましょう。管理費が何に使われているのかを知るだけでも、今後のためになります。

値上げに対して取るべき最善策は？他社への相談も検討を！

マンション管理費の価格の上昇への対応策として、まずは管理会社に対する満足度や評価を検討し、その結果、不満がなければ価格上昇の要求に対応することが求められます。 その判断を行う際には、広範な視点からの必要性の評価と、価格上昇が予想されるかどうかの冷静な分析が事前に必要です。このプロセスを離脱するためには、日常的に管理会社との建設的な対話を通じた良好な関係を維持することが重要です。

もし管理組合の中ので価格上昇に同意することが難しい場合は、他社への相談を検討することも一つの選択肢です。 当ウェブサイトでは、マンションに関する管理知識や適切な管理会社の選択についての情報を提供しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。