マンションで定期的に実施される大規模修繕工事。マンション管理組合では、マンション管理会社に依頼しようと思う方が多いでしょう。
「平成30年度マンション総合調査(国土交通省)」では、大規模修繕工事を委託契約先のマンション管理会社に頼むといった方が30%弱もいます。
ここでは、マンション管理会社に大規模修繕工事を依頼するメリットおよびデメリットを中心に解説します。
参照元:国土交通省:「平成30年度マンション総合調査:管理組合向け調査の結果【PDF】https://www.mlit.go.jp/common/001287645.pdf
まず大規模修繕工事とは何でしょうか。マンションの経年劣化のため周期的に実施する、計画性のある大規模な修繕工事のことです。
建物や設備の老朽化を防ぎ、事故の発生を防ぐため、長期修繕計画に基づいた修繕工事を12年周期でおこなうことが一般的です。
修繕工事費は管理組合が集金した積立金を当てておこなわれます。主な工事内容として、屋上防水工事、外壁補修工事、鉄部塗装工事、給排水管交換工事などがあります。
ここでは、マンション管理会社に大規模修繕工事を依頼するメリットをまとめました。
マンションの大規模修繕工事に慣れている人もそこまで多くないと思います。そのため、馴染みのある担当者とやり取りできる安心感は工事を進める上でメリットといえるでしょう。
普段からやり取りのない工事会社に、マンションを出入りされることに抵抗がある方もいるかもしれません。
次に、マンション管理会社に一任することで管理組合の負担を減らすことができます。
一任することで、相見積もりなどを取る必要がなく、契約までスピーディーに進めることが可能です。
管理会社ならば、日常的にマンションの管理をおこなっているため、理事会や修繕委員が忙しい場合でも管理組合の負担を抑えつつ、大規模修繕工事のスケジュールを進められるメリットがあります。
大規模修繕工事後に不具合が発覚することも、よくあることです。
そのような場合でも、日常管理や点検業務に合わせてアフターフォローが望めますので、安心感があるのもメリットです。
一方で、マンション管理会社に依頼する際の注意点、デメリットについて見ていきましょう。
マンション管理会社からすれば、相見積もりなどの他社との比較をされず、競争しないで済むのであれば、競争原理が働かなくなります。
結果として、工事価格が割高になる可能性が高くなるでしょう。
管理会社に依頼はしたいけれど、工事価格も適正な金額で依頼したい場合は、管理会社に見積合わせ方式に参加してもらうといった考え方もあります。
その際は、談合を防ぐ手段として、
など、提示するなどもひとつの方法です。
もうひとつの注意点として、施工技術の不安もあります。
マンション管理会社が元請けとして受注した場合、実際の修繕工事は協力している工事会社がおこなうこともあるでしょう。
そのような場合、管理会社と工事会社が馴染み深い関係であることもあります。そして、工事会社の施工技術に不安があったとしても、管理会社が適切にチェックできるかは難しいかもしれません。
このようなケースでは、施工品質のチェックだけは外部の会社に依頼するなどの対策が必要になります。
大規模修繕工事は管理委託契約の範囲外にあるため、管理組合や理事会が施工会社を探すことがおすすめです。
また、技術力のあるデベロッパー系のマンション管理会社に一任することもおすすめといえるでしょう。



選定基準:
一般社団法人 マンション管理業協会に属し、埼玉県に事業所・支店があるマンション管理会社の中から、担当者の担当棟数を10件以下に制限している3社を選出。
・ホームライフ管理…事務管理から建物の管理(大規模修繕工事の実行まで)をワンストップで対応している。
・三興管理……独立系マンション管理会社で、HP上でリーズナブルな価格について言及している。
・マリモコミュニティ……マンション内のコミュニティのサポートを行っている。
として選出しました。